ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

ジョジーの修理工場

第15回大阪ヨーロッパ映画祭
その2

ジョジーの修理工場
監督:レナド・エイブラハムソン
脚本:マーク・オハローラン
(2007年 アイルランド)
原題:Garage

【ストーリー】
地平線と雲が美しくとけあうアイルランドの片田舎、ガソリンスタンド兼修理工場で
長年管理人を勤めるジョジーは、孤独ではあるが幸せに暮らしていた。
ある夏、無口な15歳の少年デビッドがアルバイトとして一緒に働き始めると、
ジョジーの運命は静かに動き始める(HPより転記させていただきました)。

この空気感は好み。
アイルランドの田舎の、冷たく澄んだ空気が伝わってくる。

ジョジーは善良だけどちょっとオツムが弱いんですね。
冒頭シーン、歩く姿だけでそれを表現している俳優さんが上手い。

そんなジョジーはバカにされたりカモにされたりしながらも、
自分の弱い所を見せられる癒しの存在としても村人からも見られている。
それだけに、回りにもう少し彼がいい影響を受ける人がいれば
また違ったのかもしれないなぁと考えてしまいました。
(村の人のいいおせっかいおばさんとか、ドラマ「マクベス巡査」の
ヘーミッシュみたいな人とか。。。。)
少年デビッドとの関係はなんかちょっといい感じだったのに、残念。

ところで、ディスカッションに参加された脚本家のオハローランさんは
ナイスガイでした。暗くて静かな映画とは対照的に明るくて元気な方。
「アイルランドはイギリスだと思いますが、云々」という(ハラハラしちゃったよ)
勘違いな質問にも、笑って答えていらっしゃいました。( ̄▽ ̄;A

リサイタルホールにて鑑賞。