ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

アクロス・ザ・ユニバース

Across the UniverseAcross the Universe
(2007/10/16)
Original Soundtrack

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↑ サントラはかなりいい出来では?! イチゴのシーンも素敵でした

監督:ジュリー・テイモア
(2007年 アメリカ)

イギリスのリバプールに暮らすジュード(ジム・スタージェス)は、まだ見ぬ父を捜しにアメリカへ。
父の働くプリンストン大学へ出向いた彼は、そこで陽気な学生マックス(ジョー・アンダーソン)と出会い、意気投合する。
さらに、ジュードはマックスの妹ルーシー(エヴァン・レイチェル・ウッド)と知り合い、恋に落ちるが……。
(シネマトゥデイより転記させていただきました)

ビートルズと言えば、中学校の入学式で前に並んでた帰国子女の子に「私、ホワイトアルバムなんかよく聞いてるんだけどあなたは?」なんて聞かれてはぁ?って感じだったのを思い出します。
その頃はまだ姉の影響で「モンキーズ」(1960年代アメリカのアイドル・バンド)しか知らなかった私です。とほほ。
その後もクィーンやエアロスミス、キッスといった当時大ブレイクしたロックバンドに夢中で、あんまりビートルズを聞いた事はないなぁと思い込んでたんですが。。。。

このミュージカルに登場する曲はほとんど馴染みがある懐かしい曲ばかりで!
無意識のうちにビートルズの音楽が記憶に刻まれていたんですねぇ。
今さらですが、ビートルズってすごい。特にサイケ色が出てきた中期以降の曲がいい感じ。
「Across The Universe」や「Lucy In The Sky With Diamonds」は、今聞いてもカッコいい。

そんなこんなで、映像の方もとびっきりイカしてる訳で、目をうばわれる色彩や演出。
ストーリーは極めてシンプルなんですが、131分を飽きることなく魅せてくれるんです。
楽しかった!

最初の舞台がリヴァプールっていうのも嬉しい。
暗い街の雰囲気や、パブでの会話のちょっとアイリッシュなまり(?)が、気分を盛り上げてくれる。
ロンドン出身のジム・スタージェスのもの悲しい雰囲気と歌もよかったし。
(オープニングシーンのアップにはちょっとひるみましたが)
また、黒人ギタリストの、ジミ・ヘンドリックスを彷佛とさせるサイケデリックなサウンドには痺れました。

この頃の音楽に何故かせつなさを感じるのは、キング牧師の暗殺やベトナム戦争等、アメリカの悲劇が背景としてあって、それが記憶と結びついているからなのかもしれません。
それだけに、強い印象に残す作品となりました。

パークスシネマにて観賞。