ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

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オーケストラの向こう側 〜フィラデルフィア管弦楽団の秘密〜

オーケストラの向こう側 フィラデルフィア管弦楽団の秘密オーケストラの向こう側 フィラデルフィア管弦楽団の秘密
(2008/07/25)
フィラデルフィア管弦楽団

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監督:ダニエル・アンカー
(2004年 アメリカ)
原題:MUSIC FROM THE INSIDE OUT

演奏家105人の音楽と人生・・・ そして情熱
世界有数の実力を誇るフィラデルフィア管弦楽団演奏家たちに密着したドキュメンタリー。

正直、私は音楽にうとい人間です。音楽よりも静寂が好き(めちゃ極論ですが)。
好きなアーティストはちらほらいるものの、常にそれらの音に触れていたいとは全く思わない。
そんな私でも、音楽・自分の音に対する演奏家達の情熱を目の当たりにして感動。
次々と奏でられる曲(クラシック以外にも色々)がスーッと自分の中に入ってきて、
時には鳥肌が立ち、心地よい高揚感に包まれました。

これって最近あったなぁと思い返して見ると「バレエ・リュス 踊る歓び、生きる歓び」を
観た時でした。
芸術を追い求める姿を描いたドキュメンタリーを見ると、いやでも感動させられるでしょうか。
そう考えると「ジプシー・キャラバン」を見のがしたのは、つくづく失敗やったなぁ。トホホ。

最初は「個」の音へのこだわりを、その次に音と音との「融合」について、
最終的にはオーケストラならではの醍醐味を描いてみせるという作品の構成も
興味深いものでした。
異文化との融合や世界平和なんかはこういう所から広がっていくと素敵ですね、
難しいとは思いますが。

ドキュメンタリー映画を観た時ならではの歓びに、久しぶりに浸った90分感。

第七藝術劇場にて観賞。