ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

西の魔女が死んだ

西の魔女が死んだ (新潮文庫)西の魔女が死んだ (新潮文庫)
(2001/07)
梨木 香歩

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監督: 長崎俊一
(2008年 日本)

【物語のはじまり】
中学生になったばかりのまい(高橋真悠)は登校拒否になり、
大好きなおばあちゃん(サチ・パーカー)の住む田舎で過ごすことになる。
日本に長年住むイギリス人のおばあちゃんは、西の魔女と呼ばれていた。
まいはおばあちゃんから魔女の手ほどきを受け、何でも自分で決めるということを教わる。
(シネマトゥデイより転記させていただきました)

今日は「ネコナデ」を観るつもりが、1回しかない昼間の上映はすでに満席。。。。
仕方がないので(ごめんねチェブ!)、もっと後でみる予定だった「チェブラーシカ」を
観る事に。癒されました(=^_^=)

ところで「西の魔女が死んだ」ですが、無知な私は梨木香歩さんについて全く存じ
上げませんでした。この映画の原作をはじめ、『裏庭』や『沼地のある森を抜けて』等、
読んでみたい作品の数々をかいておられるんですね。

そんな原作のファンと思われる方達が、いろいろと映画について話しこんでいる姿が
印象的でした。多くの人達に愛されている原作を映画化するというのは、
色々な意味でハードルが高くなりますね。

さて、映画の方はシャーリー・マクレーンの実娘でもある、おばあちゃん役の
サチ・パーカーさんが素敵でした。先日亡くなったアメリカの絵本画家、
ターシャ・テューダーさん(彼女のいい意味での枯れた雰囲気はありませんが)を
ちらっと思い出す様ないでたちで、柔らかい印象です。
そして撮影のために建設されたロケセットがいいですねぇ。
こちらはターシャ・テューダーさんの庭とは違って非常にこじんまりしている様子ですが、
可愛らしくて遊びに行ってみたくなりましたよん(2009年1月4日まで一般公開されています)。
高橋真悠ちゃんも、傷付きやすくて潔癖性な少女役にはまってました。

人間の基本的な営み、当たり前の事をフツーにするというのが案外難しいよなぁ、なんて
考えさせられるお話です。ちょっとファンタジックで清清しい映像も素敵。
涼感を得ることができる夏にピッタリな映画かも!?

梅田ガーデンシネマにて観賞。