ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

今夜、列車は走る

監督:ニコラス・トゥオッツォ
(2004年 アルゼンチン)
原題:PROXIMA SALIDA

【物語のはじまり】
鉄道を中心に発展したアルゼンチンの山間の小さな街で、ある日突然路線の廃止が決定する。
労使交渉を続けた組合代表はその運命を嘆きピストル自殺する。
補償金をエサに自主退職を迫られた組合員たちは次々と書類にサインするが、
カルロス(ダリオ・グランディネッティ)やブラウリオ(ウリセス・ドゥモント)ら
5人の仲間は断固戦うつもりでいた。(シネマトゥデイより転記させていただきました)

すごく厳しい現実なんだけど、可笑し味がある。
失業した鉄道員達を演じてる俳優一人ひとりが地味でリアリティがあっていいなぁ。
みんな精一杯行動していても、なかなか上手くいかない姿に頑張って!と応援したくなる。
中でもダニエルは一番ヤバそうな仕事なのかなぁとヤキモキしちゃいましたが、
意外な展開にウフフッ(あーっまたネタバレ、ごめんなさい)。

悲しい事件も起きるけど、ユーモアも忘れない。根底には何かあたたかいものが流れている
感じがするのがいいですね。

鉄道員の息子や娘達、若者の躍動感や純粋さが光ってて、そこんとこ清清しくてよかったなぁ。
なにげないラストもこの作品のテイストにピッタリで好き。

十三第七藝術劇場にて観賞。