ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

ロバと王女

ロバと王女 デジタルニューマスター版ロバと王女 デジタルニューマスター版
(2006/07/28)
カトリーヌ・ドヌーヴ、ジャック・ペラン 他

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監督:ジャック・ドゥミ
(1970年 フランス)
原題:PEAU D'ANE

【物語のはじまり】
妃を亡くした王(ジャン・マレー)は自分の娘である王女(カトリーヌ・ドヌーヴ)に結婚を迫る。
困った王女はロバの皮に身を隠して姿を消すが、何も知らない王子(ジャック・ペラン)に
一目惚れされ……。(シネマトゥデイより転記させていただきました)

夜顔」でドヌーブに再会できなかった(セヴリーヌ役はビュル・オジエが演じていたので)
せいか、無性に若かりし頃のドヌーブを観たくなり、以前から観たかったこの作品をDVDで鑑賞。
デジタルリマスター版として公開された際も見逃して、気になっていました。

いいなぁ。ちょっとシュールでユニークでキラキラなこの世界観。ジャック・ドゥミ監督といえば
シェルブールの雨傘」が有名ですが、私的には「ロシュフォールの恋人たち」(1966)を
夜中のTV放映で夢中になって見た記憶があります。
カトリーヌ・ドヌーヴフランソワーズ・ドルレアック姉妹が主演するラブリィな
ミュージカルでおフランス〜の風を感じた様な気がしたんですねー。
ちなみにこの作品にもジャック・ペランが出てます。

美術や衣装も素敵だし、期待以上に歌がよくて、特に王女が森の小屋でお菓子を作る時の
歌がすごく可愛い! カトリーヌ・ドヌーヴという人は、ちょっと人間ばなれしたというか
人間臭くない役柄の時にその美しさが引き立つ気がするんです。
今回、ドヌーヴの歌に神秘性を感じて痺れてしまったぁ。

逆になんだか人間くさいリラの妖精を演じているのがデルフィーヌ・セィリグ。
去年マリエンバートで」の人とは全く気が付かない位、印象が違っててすごくキュート。
でも歌は結構ヘタやったなぁ。

ジャン・コクトーの作品で見覚えがあったジャン・マレーや、若かりし頃の
ジャック・ペランに会えるというのも得した気分。DVD買おっかなぁと思案中です。

90分という時間もほどよい感じ。