ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

バレエ・リュス 踊る歓び、生きる歓び

監督:ダン・ゲラー、デイナ・ゴールドファイン
(2005年 アメリカ)
118分

20世紀のあらゆる芸術とエンタティンメントに影響を与えた
バレエ・リュスの知らざれる歴史を、かつてのダンサーたちへのインタビューと、
この映画で初めて紹介される貴重なフィルムで綴った感動のドキュメンタリー。
(以上、チラシより抜粋させていただきました)

【物語のはじまり】
1920年代後半のパリ、ロシア革命により財産を失い逃れて来たロシア人達がいた。
また、1929年にはディアギレフ率いる伝説のバレエ団、バレエ・リュスが
彼の死と共に解散した。
バレエ・リュスといえば、ニジンスキーという天才的ダンサーを生み出したバレエ団であり、
ストラヴィンスキー、ピカソ、コクトー、サティ等といったアーティスト達と
コラボレーションした芸術性の高いバ レエ団として知られている。

私にとってバレエと言えば、かつて「愛と哀しみのボレロ」を
観た時(今は無き「大毎地下劇場」の2本立で!)、
ボレロ』(モーリス・ベジャール振付)を踊るスクリーン上の
ジョルジュ・ドンに感動したという思い出があります。
その後、フェスティバルホールで20世紀バレエ団の来日公演(その時
ジョルジュ・ドンは参加してなかったというオチ付き。。。)を観たのが
生でバレエに触れた唯一の経験です。

しかーし私のような知識がない者でも、かつての団員の人達がインタビューで見せる
キラキラとした瞳の輝き(当時の事を振り返って)、報酬は少なくても偉大な芸術や
芸術家達と一緒に仕事が出来、踊れるという事の喜びを語る表情、
それらを観て熱いものがこみあげてきました。
そういう意味で、この日本語のサブタイトル「踊る歓び、生きる歓び」はピッタリかも。

また、かつてのバレエ・リュスの映像を観る事ができて、うっとり。ヾ(〃▽〃)ノ
特にバレエファンでない方もその美しさには心惹かれるはず。

芸術を追求する情熱というものを垣間見た気がして嬉しくなり、
少し幸せになれる映画ですねー。
何かしら、創るという事をしたい気持ちにもなりました。

「公式サイト」

梅田ガーデンシネマにて鑑賞。