ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

僕のピアノコンチェルト

「僕のピアノコンチェルト」オリジナル・サウンドトラック「僕のピアノコンチェルト」オリジナル・サウンドトラック
(2007/08/29)
サントラ、 他

商品詳細を見る

監督 フレディ・M・ムーラー
(2006年 スイス)
原題:VITUS

【物語のはじまり】
6歳でシューマンの「勇敢な旗手」を弾きこなし高いIQをも持つ
ヴィトス(ファブリツィオ・ボルサーニ)。そんな彼に母親は大きな期待をかけ、
何かと彼の行動を制限する様になる。家具工房を営む祖父(ブルーノ・ガンツ)と
過ごす時だけはのびのびと過ごせるヴィトスだったが。

楽しかったですよ。なんかね、劇場に小さな笑いが何回も起きていい雰囲気でした。
それもこれも、大好きなブルーノ・ガンツ扮するグランパのおかげかなぁ。
121分という長さを感じさせない映画です。

そして、12歳のヴィトスにふんするのは、これまた本物の“神童”
テオ・ゲオルギューなので、リアリティあります。
6歳のヴィトスはメチャ可愛い子(役)なんですけど、
12歳のヴィトスは見た目も行動もちょっと憎たらしい。
けど、ラストシーンは素晴らしかった。メガネフェチという事も相まって
ちょっと萌え〜。

また、過剰な期待を子供に寄せる母親や、どこかマイペースな父親等、
わかりやすいキャラクターで、見やすく仕上がっています。

※ここから軽くネタバレ含みます。
ただし後半、ちょっとあれれ?思う展開になっていくんですよね。
実体のないもので利益を出して物事を解決するというのは
個人的に好きじゃないんです。そのへんがちょっと安易やったかなぁ。
※ここまで。

都合のいい展開にちょっと疑問を持つものの、
手紙をつけて空へ飛ばす風船、友達と広場で乗る自転車、お祖父さんの投げた帽子など
すてきなシーンの数々がある印象的な作品であることも事実。

(テアトル梅田にて鑑賞)