ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

しあわせな孤独

しあわせな孤独しあわせな孤独
(2004/07/02)
ソニア・リクター、マッソ・ミケルセン 他

商品詳細を見る

監督 スザンネ・ビア
(2002年 デンマーク)

コックのセシリ(ソニア・リクター)と博士号取得を目指す大学生
ヨアヒム(ニコライ・リー・カース)は、結婚を間近に幸福な日々を送っていた。
ある日、セシリの車から出たヨアヒムが一台の車にはねられる。

12月に2作品(「ある愛の風景」/2004年 と「アフター・ウェディング」/2006年)が
上映予定のスサンネ・ビア監督。
これらを鑑賞する前に、気になっていたこの作品を観ておくことに。

物語そのものはありがちなんですが、なんとなく本能的なところが刺激される作品。
観ているものを惹き付ける力を感じました。
またセシリが「今、こうあればいいのに」と想像するシーンが所々で出てきて
切なくさせる反面、ドグマ作品ならではのリアリティもあります。

インテリジェントなメガネ野郎のニルスが脱いだら筋肉質というのは、
確かに「いい男!」でしたね。そう言ってたマリーの事を考えると気の毒だし、
セシリの気持ちもわからなくはない。特定の登場人物に共感するというよりは、
どの人物の気持ちもそれなりに理解できるので色々と矛盾した気持ちになる作品でもあります。

ラストも良かったと思います。日本語タイトル(原題は全然違うんですけど)を
つけた人の気持ちが少しわかったような気がしました。
スザンネ・ビア監督作品、12月の劇場鑑賞が楽しみ!