ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

ヘアスプレー

映画「ヘアスプレー」オリジナル・サウンドトラック映画「ヘアスプレー」オリジナル・サウンドトラック
(2007/10/03)
クイーン・ラティファジョン・トラヴォルタ&ミシェル・ファイファー

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監督 アダム・シャンクマン
(2007年 アメリカ)

【物語のはじまり】
1960年代初頭のアメリカ・ボルチモア、女子高生トレーシー(ニッキー・ブロンスキー)の夢は、
ダンスで有名になる事。ある日、地元ローカルTV局の人気番組「コーニー・コリンズ・ショー」の
オーディションに参加するが。

なんばTOHOシネマズにて鑑賞。

この映画、配役がいいですね。
クリストファー・ウォーケンミシェル・ファイファーそして、
Lサイズファッション店のオーナー役でジェリー・スティラーも出てる。
クィーン・ラティファの歌声も素晴らしいし。
きわめつけは、ジョン・トラヴォルタ! ノリノリ〜なママ役で楽しい。
映画『グリース』(30年も前とは!)をリアルタイムで観た口なんで、
なーんか懐かしかったです。そういえば、『グリース』も青春物やったなぁ。
こちらは50年代ですが、ファッションもちょっとかぶってるし。

それから、主役のニッキー・ブロンスキーもそつなくいい感じだと思います。
トレーシーの親友ペニー役の女優さんもすごくキュート。
唯一、トレーシーが憧れるリンク役、ザック・エフロン(アメリカでは
スーパーアイドルらしい)にはあまり魅力を感じられませんでしたが、
好みの問題だと思うのでどうでもいいかも。
でも『グリース』のジョン・トラヴォルタは、やに下がったところが好みとはほど遠かったけど
カリスマ性はあったもんなぁ。

空撮で殺風景なボルチモアの町が写し出され、オープニング曲の
『GOOD MORNING BALTIMORE』でスタート。
この元気いっぱいの曲、舞台でみたらきっと楽しくて拍手しちゃうと思います。
ところが、映画やからかなぁ。本音を言うとこのミュージカルに最後まで入り込めなかった。
(普段からミュージカル映画には、なかなか乗れない方なので)

いかにもアメリカ的なサクセスストーリーのこの作品も
舞台ならもっと素直に楽しめた気がします。
正しい事を声高に「正しい!」という勇気はすごく大切だと思うし、
特にそれが少数派の意見なら、なおさら必要な事だと思います。
でも、ひねくれもの私は、ひたすらポジティブなこの作品に乗り切れなかったのも事実。
楽しい映画である事には間違いないんですが。
ファッションと音楽があまりにもベタな感じやったのも要因だったと思います。

でも、ジョン・ウォーターズ監督のオリジナル版(1988年)は一度ぜひ観てみたい。