パンズ・ラビリンス オリジナル・サウンドトラック (2007/09/27) サントラ 商品詳細を見る |
監督 ギレルモ・デル・トロ
(2006年 メキシコ/スペイン/アメリカ)
【物語のはじまり】
スペイン内戦で仕立て屋の父を亡くした少女オフェリア(イヴァナ・バケロ)は、
母の再婚相手でもある独裁主義のヴィダル将軍(セルジ・ロペス)に、
身重の母と共に呼び寄せられる。そこは、内戦終結後もフランコ政権に抵抗する
ゲリラ部隊の潜む山間部であった。
梅田シネリーブルにて鑑賞。。。なんですが、
バカ バカ 私の大バカッ〜! 映画の開始時間を勘違いしてて、
最初の3分程を見逃してしまったよ! トホホ。。。
情けない気持ちでいっぱいでしたが気持ちを切り替えて、というか
この独特な世界に引き込まれて、いつの間にか映画の世界にすっかりはまってました。
フランコ独裁政権下、ファシストの国であったスペインが背景です。
もちろん、本当のフランコ政権がどの様なものだったのかは私にはわかりませんが、
この作品に登場するヴィダル将軍に関しては、映画的に
思いっきり残酷な悪の象徴として描かれています。
なので、暗いです。それから、グロテスクです。
繊細な方にはお勧めできません。
私でさえも、指の間から目を細めてしか見られないシーンがいくつかありました。
まさしく「きゃー、やめてぇぇ!」です。プチストレス感じます( ̄▽ ̄;A
そんな暗い現実のシーンと幻想的なファンタジー(と言っても可愛いものじゃありません)が
交錯するお話ですが、このファンタジーの部分がすごく面白かった。
なんか、独自の映像美なんです。
ほんの少しセピアがかっている様な色彩と、ユニークなクリーチャー達。
可愛くもなく、恐いとも言い切れず、ちょっと可笑しさもあって、
特に第二の試練で出て来る子殺しのモンスターが印象的。
現実の部分に関しては、ヴィダル将軍の妙なこだわりと、それにまつわる
最後のエピソード等は面白かったんですけど、ちょっとした疑問もチラホラと。
メルセデスを演じていたマリベル・ベルドゥが光ってましたね。
「天国の口、終りの楽園。」の男前な役といい、なんか味わいのある女優さんです。
軽くストレスを感じながらも、個人的にすごく好きなラストだったので
後味の悪さはありません。観る側のとらえ方により、いろいろと想像できるという意味で
余韻を楽しめます。誰かと語りたくなるかも。
それにしても、マンドラゴラの叫びが恐かったよぉ。
パンズ・ラビリンス (2007/10/17) 黒坂みひろ、ギレルモ・デル・トロ 他 商品詳細を見る |