ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

厨房で逢いましょう

厨房で逢いましょう (スクリーンノベルス)厨房で逢いましょう (スクリーンノベルス)
(2007/08/25)
古閑 万希子

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梅田シネリーブルで鑑賞。

監督・脚本 ミヒャエル・ホーフマン
(2006年ドイツ/スイス)

【物語のはじまり】
南ドイツで小さなレストランを営む天才シェフのグレゴア(ヨーゼフ・オステンドルフ)。
彼の作る料理は“エロチック・キュイジーヌ”と称されていた。
そんな彼と偶然知り合った主婦エデン(シャルロット・ロシュ)。
彼女の娘(レオニー・シュテップ)の誕生日にグレゴアは
チョコレートケーキをプレゼントするが。。。。

冒頭のシーンがすごく印象的でいきなりやられちゃいました。
優雅に羽をむしりながら鴨に優しく話しかけるグレゴアに目が釘付け。

映画の中に出て来る料理は、もちろん視覚的に美しいものも沢山出てきますが、
何回か登場するあのチョココーラソースって。。。。なんか聞くからに
甘くてベタベタしてそうなイメージで食欲が減退する。
個人的には、甘めのソースは苦手。
創作系より、素朴な料理が好きなんだなぁと改めて自覚した次第です。

グレゴアを演じたヨーゼフ・オステンドルフさんが素晴らしい。
微妙な感情の変化をにじみ出るような演技で自然に見せてくれます。

ところで、エデンの様な女性は本当にいるのかと疑問でした。
天真爛漫を通り越して無神経!にもほどがある。
自分の欲望に忠実すぎるぜっ!
しかし、あの豊かな表情。彼女の笑顔を見ると大抵の事は許せてしまいます。
シャルロット・ロシュさん、素敵ですね。
最初は嫌悪感を持ちましたが、最後には好きになってしまった。
でもでも、エデンの旦那は最後までだいっきらいだぁー。

後半、ちょっとビックリな展開にアッと驚かされましたが、
正直ちょっとスッキリしてしまった自分がいます。
いい感じのラストでちょっとホッとしたりして。
なんかユニークな映画やなぁ(シリアスなのに)。