ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

君とボクの虹色の世界

君とボクの虹色の世界
監督/脚本:ミランダ・ジュライ
(2005年 アメリカ)

【物語のはじまり】
クリスティーン(ミランダ・ジュライ)は高齢者のタクシーの
運転手をしながら、アーティストになる事を夢見ている。
ある日、客の付き添いで訪れたショッピングモールの靴売り場で、
店員のリチャード(ジョン・ホークス)に恋をするが。。。。

まったり、ゆったり観て心地いい。

クリスティーンは、ちょっと不思議ちゃん(←死語ですか?)やし、
その後の行動もストーカーっぽい。でも共感できる部分もあって
なぜかチャーミングな彼女。ここらへんのさじ加減が上手いこといってます。

リチャードも少し不思議な人。常識的な様でいて、衝動的でもあり、
なるほど、見た目だけでは幼児殺害者に見えない事もない。

映画に出ている人は、人との触れ合いや絆を求めつつ、
うまく自己表現ができない。そこんところが可笑しくもあり、
愛おしく感じるのかもしれないですね。

サーモンピンクのバレエシューズ、車に貼ったシール、
未来の希望が詰まった箱などなど、結構ツボにはまるディテールが多く、
色彩のセンスもいい感じ。音楽も気持ちよくて、
なんだかほんわかニンマリする作品ですなぁ。