ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

アズールとアスマール ★

アズールと
(2006年/フランス)
「キリクと魔女」のミッシェル・オスロ監督作品。
シネ・ヌーヴォにて日本語吹替版を鑑賞。

【物語のはじまり】
アラビア人の乳母ジェナヌに育てられた、フランス人領主の息子アズールと
ジェナヌの息子アスマール。
やがて大人になったアズールは、幼いころに聞かされた「ジンの妖精」を助けに
海の向こうの国へと旅立つが。。。

目にごちそう、耳にもごちそう。
ガブリエル・ヤレドのオリエンタルな音楽と、アニメーションと
色彩の美しさにクラクラしました〜。

背景の繊細な美しさという点では、ディズニーアニメ
「眠れる森の美女」(1959年)が結構お気に入りでしたが。。。
この作品の溢れんばかりの色彩とそのグラデーションの見事さ
そしてち密さには目を見張るものがありました。

異文化や異なる人種に対する好奇心、嫌悪、そして理解し
受け入れる迄等の深いテームを、ファンタジックに楽しく、
ワクワクする美しい映像で、魅せて(見せて)くれる作品です。

「未知の国へ辿り着いた主人公の感覚を同じように体験できるように、
という理由から、映画の中で語られるアラビア語には、
いっさい字幕も吹替も許されていない」(公式HPより引用)
とありますが、確かに主人公の目線を感じる事ができ、
それが成功していると思われました。

ユーモラスなクラプーや、はしっこいシャムスサバ姫等
傍役達も大好き。(クラブーの「ブー!」が結構笑えた)
吹替えもよかったし〜。もう一回観に行こうかなぁ。

こんな素敵なフランスアニメーションを贈ってくれた
三鷹の森ジブリ美術館」に感謝!
エンドロールのイラストも可愛い。

↓絵本はこちら

アズールとアスマール (三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー) アズールとアスマール (三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー)
ミッシェル・オスロ、平岡 敦 他 (2007/07)
スタジオジブリ
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