ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

ル・ディヴォース/パリに恋して

ル・ディヴォース ~パリに恋して~
監督 ジェームズ・アイヴォリー
(2003年 アメリカ/フランス)

【物語のはじまり】
イザベル(ケイト・ハドソン)は、詩人の姉ロクサーヌ(ナオミ・ワッツ)に会いに
パリを訪れるが、まさに家を出て行こうとする姉の夫(メルヴィル・プポー)と
鉢合わせする。

ジェームズ・アイヴォリー監督作品には何度も何度も観る程、
好きなものがいくつもありますが、これは初めて。
「ジェファソン・イン・パリ」(1995)以降の作品は観ていないので
なんとも言えませんが、かなり今迄のアイヴォリー作品とイメージ違いました。

ケイト・ハドソンは、おきゃんなアメリカ娘そのもの。
そんな彼女が、外見だけはいきなりパリジェンヌ(?)になるんですが、
ファッションが楽しくて可愛い!(例外はケリーバッグ
かなり浮かれポンチで、ひたすら自分の内面と向き合いたがる姉とは対照的。
が、正直この姉妹のどちらも感情移入等できるキャラクラーではありません。

姉の夫が結構むかつくヤツで、その夫の家族にもちょっとイラつきましたが、
アメリカとフランンスの文化の違い等、結構ユーモラスに描いてありました。
又、観終わった後、理不尽さを感じさせない、後味すっきり系だと思います。
(ちょっと都合がいい様な気もしましたが)

グレン・クローズが「いい女」の役で、スパイス的な役目をはたしています。
この人、ほんとにいろんな役のできる器用な人ですね。
マシュー・モディン、久しぶりに観ました。執念深くてかなりアブナイ役が
ハマってて納得してしまった。。。若い時はカッコよかったのにねぇ。

パリ好き、ファッション好きにはそれなりに楽しめる作品かもしれません。
物語は決して派手ではないですけど。