ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

ユアン少年と小さな英雄

監督 ジョン・ヘンダーソン(2005年/イギリス)
テアトル梅田にて鑑賞。

【物語のはじまり】
1958年のスコットランド、エディンバラ
貧困地区に暮らすユアン少年(オリバー・ゴールディング)は、
警察官ジョン・グレイ(トーマス・ロックヤー)が飼っているテリア犬・ボビーの
ことが大好き。だが、主人グレイが不慮の死を遂げてしまい、ボビーは。。。
19世紀のスコットランドに実在した忠犬ボビーの話を基にした映画です。

好きなタイプの映像です。スコットランドの旧市街、雨の日は陰鬱だろうなぁと
想像させる、狭い石畳の路地。またオジンジ色にそまった丘陵地帯等の自然は、
日の光まで幻想的に感じさせます。

そしてストーリーも、ちょっとファンタジックな作りになっています。
スコットランドの強い風がちょっとしたキーワードに。
まぁ、ちょっと無理があるストーリー展開やなぁと感じる所もあって、
やっぱり子供向き? と思ってしまう一面もありましたが、
他に好きな所がいっぱいあるので、つい甘い点数をつけてしまう作品です。

俳優陣もいい感じ。墓守りのおじさんがいいっ。「いつか晴れた日に」でムカツク!
青年役だったグレッグ・ワイズ(エマ・トンプソンの現夫)が牧師役を演じてたり、
エディンバラ市長の役で大御所俳優クリストファー・リーが出てたり(この人
チャーリーとチョコレート工場』にもチラっとだけ出演してましたね)して、
見ごたえ十分。
個人的には、ユアン役の少年がちょっと違うかなぁという感じがしました。
もうちょっと利発そうで小さい子がイメージに合うような気がして。。。

もちろん、ボビーは可愛いし!テリア系独特の勝ち気な感じが出てて、よかった。
犬って、訓練(人間)しだいで、素晴らしい才能を発揮しますよねぇ。
それだけに、飼い主や周りの人の鏡とも言えるべき存在だと思います。

ちなみに2007年10月5日に発売予定のDVDのタイトルは
「ぼくとボビーの大逆転」に変更されるらしい。