ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

ブロークン・フラワーズ

ブロークンフラワーズ
監督 ジム・ジャームッシュ
(2005年/アメリカ)

【物語のはじまり】
かつて、多くの女性たちと恋愛を楽しんだ独身の中年男
ドン・ジョンストン(ビル・マーレイ)の元に、
差出人不明の手紙が届く。。。

すごく久しぶりに見ました。ジム・ジャームッシュ監督作品。
10年ぶり位じゃないでしょうか。
J.デップ主演の「デッドマン」をテアトル梅田に観に行って以来だと思います。
(「コーヒー&シガレッツ」観てないんですよね。←観たい。)

ほんでもって久しぶりに観たら、肌合いがいいというか、
違和感なしにスーッと馴染む感じ。

ビル・マーレイよかったです。ちょっとしょぼくれた、でもあくまで
マイペースなおやじそのものでした。会話の時の「ま」がすごくいい感じ。
この人見てると何故か、細川 俊之さん(かつて木の実ナナさんと
ミュージカル『ショーガール』で共演していた人)を思い出しました。
ちょっと困った時の犬みたいな目をしてる。
だだっぴろい殺風景な家のソファの上で縮こまっているのも、犬のよう。

ジェシカ・ラングも久しぶりに見ましたが、50代でこの女っぷり。
さすがですね、ジェシカ姉さん。

※ここからビミョーにネタバレ含みます。

で、この「結局何もないのよ」感がジム・ジャームッシュらしい作品です。
いろいろ気をもたせるけど、人生ってそんなに劇的で面白いものじゃない。
感動、汗、涙、テンポのいい話の展開なんかを求める方には向いてない映画です。

ラストシーン(ラストに向って段々そんな空気になってたけど)は、
ドン・ジョンストンのあわってぷりが滑稽で面白かったですね。
変にオチをつけて、謎解きの話にしてないところが好き。

エチオピアンミュージック(?)が耳に残ります。。。