ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

バッド・エデュケーション

バッド・エデュケーション


監督 ペドロ・アルモドバル
(2004年/スペイン)

【物語のはじまり】
1980年、スペインのマドリード。新進映画監督のエンリケ(フェレ・マルチネス)の元に、
神学校寄宿舎での親友イグナシオ(ガエル・ガルシア・ベルナル)が訪ねてくるが。。。

ガエル・ガルシア・ベルナルは、不思議な俳優です。
遅ればせながら「天国の口、終りの楽園」で初めて注目し、
全然かっこよくもなく色気もないんだけど、なんか妙に存在感あるヤツ、
と注目してしまう(ファンの人ごめんなさい!)人なんです。

この映画での女装シーンで初めて色っぽい(もちろん女として)と、
思いました。誰かに似てると思ったら、ジュリア・ロバーツやん!
それはともかく、ガエルの多才な面を見せてもらいました。

映画ははじまりから中盤くらいまでは、めっちゃ集中してのめり込める
いい展開だったんですけど、その後リズムが変わってしまいました。

※ここからネタバレ含みます。

元神父の告白によって秘密が明かされるという必然性や、
イグナシオが殺される理由が今ひとつピンとこなかったし、
何か余韻を感じられないラストだった。

※ここまで。

それにしてもスペイン語の響きは、なんでこんなに心地いいんだろう。
映画が始まって言葉が流れ出すと、いつも胸が踊りうれしくなる。