十三の第七藝術劇場で観る。
【物語】
1984年、スーダンの難民キャンプ。
エチオピア系ユダヤ人だけがイスラエルへ救出されることを知ったひとりの母親は
9歳の息子に、ユダヤ人と偽ってイスラエルへ逃れるよう命じる。
シュロモというユダヤ名を与えられた少年は、やがて
フランス系ユダヤ人夫婦ヤエルとヨラムの養子となるが。。。
イスラエルと米国の指揮のもと、アフリカはエチオピアに暮らすユダヤ人を
イスラエルに帰還させる「モーセ作戦」。
無知なので「モーセ作戦」知りませんでした。
カソリック系の学校に行っていたので、キスリト教の事は少しはわかるのですが、
ユダヤ教の事はさっぱり。少し知識がある方が入りやすいかもしれません。
しかし、宗教や政治が前面に押し出ているわけではなく、
あくまでも(人間)愛がテーマの作品。わからなくても感動はあります!
※ここから先は、ネタバレを含みます。
現実はそう甘くないだろうし、この映画に出てくるシュロモの周りの人達が、
ほとんどいい人達ばっかりで、ありえないかもしれないラストですが。
しかし辛い現実を目の前にさらすだけのものは、映画とは言えないのではないでしょうか。
映画からは何かしら考えさせられたり、感動させてもらいたいんです。
理想論かもしれませんが、シュロモの「人は殺さない。銃ではなく言葉で国を守る」
という言葉が全てを物語っていると思います。
又、キブツでシュロモが、約束の土地は奪ってもいいのか?(みたいな事)を
聞いた時の養祖父の答えが素敵でした。みんながそんな考えでそれを実行できたら
素晴らしい事なのに。むずかしいですね。
旧約聖書の物語、少し興味を持ちました。
わかりやすい翻訳の本を探して読んでみようと思います。
映画をきっかけにいろんな事に興味を持てるのが、うれしいと思える今日この頃。。。