ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

ウォーク・ザ・ライン/君につづく道

ウォーク・ザ・ライン 君につづく道

監督 ジェームズ・マンゴールド
(2005年/アメリカ)

【物語のはじまり】
幼い頃、ジョニー(ホアキン・フェニックス)の心のよりどころは
ラジオから流れてくる音楽だった。
成長したジョニーはレコード会社で飛び込みのオーディションを受け、合格する。
小さい頃からラジオでその声を聴いていた、憧れの歌手ジューン・カーター
リース・ウィザースプーン)と演奏ツアーで一緒になったジョニー。。。

実在した1950年代アメリカのスター、ジョニー・キャッシュの生涯を描いた作品です。
とはいっても正直、ジョニー・キャッシュを存じ上げませんでした。
ホアキン・フェニックスが、トラウマを抱えて生きている繊細な主人公にピッタリ。
ちょっと歌が上手くないんですけど、エンディングで流れている曲が本物の
ジョニーとジューンの歌声という事なので、それと比べると決して下手ではないし、
感じはでてたと思います。
リース・ウィザースプーンは歌が上手いし、こうゆうしっとりとした母性的な役も
素敵ですね(コメディの印象が強いので)。

※ここらかネタバレ含みます。

この映画でググッとこみあげてきた所は、ジューンの両親がジョニーを立ち直らせようと、
静かに彼を守る所です。
(ジョニーの家から去ろうとするジューンに、ジューンの母親が言う言葉もよかった。)

※ここまで。

自分の弱さからどこかで道を過ってしまった人が、立ち直れるかどうかは、
やはりその人の周りに愛があるかどうかなのかしらんと妙に感動してしまいました。
実際、自分が人を許して手を差し伸べる事が出来るかどうかは難しいですが。
ジューンとジョニーの家庭環境の違いを感じました。
主人公二人のラブストーリーというより、家族の愛の映画ですね。

同監督の「17歳のカルテ」(1999年制作)もお勧めです。
17歳のカルテ コレクターズ・エディション /
ウィノナ・ライダー .アンジェリーナ・ジョリー.ジャレッド・レト