ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

女はみんな生きている

女はみんな生きている

昨日観た「サン・ジャックへの旅」
コリーヌ・セロー監督、2001年度の作品。


【物語のはじまり】
平凡な主婦エレーヌ。夫ポールは自分の母親を疎ましく思い、恋人と同棲している
エレーヌの息子ファブリスもまた、母親を疎んじている。
ある夜、ポールとエレーヌの車の前に、血まみれの女が助けを求めてやって来るが、
面倒に巻き込まれたくないポールはドアをロックしてしまう。。。

とにかく女性にお勧めの映画です! 始めのうちは、品性のない男性陣にイライラしても、
観終わった後はスッキリとした爽快感があります。
フランス映画は苦手で・・・などという方にも、娯楽色が強いので
楽しんで観てもらえると思います。

シリアスな題材を扱いながらも、コミカルな演出と主演のカトリーヌ・フロの
雰囲気で、決して重たい雰囲気にはなっていません。
(フロ主演の「アガサ・クリスティーの奥さまは名探偵」のDVDは4月25日発売!)
ポール役、ヴァンサン・ランドンのトホホぶりもよかったけどね。

そして、この映画に深みを出しているのがポールの母親役、リン・ルノーの
存在だと思います。彼女がいてこそラスト・シーンのじんわりした感動もあるのでは。

それにしても、ノエミが入った病院の看護婦達の対応が「どこに目を付けてんねん!」
と腹立つくらいアンポンタンでちょっと無理があったけど、まっ、いいか。