ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

キンキーブーツ ★

監督 ジュリアン・ジャロルド
(2005年 アメリカ/イギリス)

昨年、梅田OSで観た「キンキーブーツ」が
DVD発売されているので、そのお話を。

【物語のはじまり】
伝統はあるが倒産寸前の靴工場を相続した、
優柔不断な青年チャーリー(ジョエル・エドガートン)。
どうにか工場を救いたい彼は、偶然出会ったドラッグクイーンの
ローラ(チュイテル・エジオフォー)からヒントを得て、
ドラッグクイーン用のブーツを新商品として開発しようと思いつくが。。。

期待を裏切らない楽しい映画でした。チュイテル・エジオフォー、本領発揮!
という感じでしょうか。これまでは地味な傍役のイメージだったので。

最初はいかつさが印象に残るローラ(チュイテル)でしたが、
男性の服装の時はうじうじした態度だったり、職人達に受け入れられず悩んだり。
弱くもあり可愛らしい面が、最初の堂々としたドラッグクイーンとしての
シーンと対照的でありながら、納得させるものがありました。

回想シーンのローラと父とのやりとりにも、自分を認めてもらえないという
心の傷が感じられ、楽しい映画でありながらテーマには重いものを感じます。
それにしても、チュイテルはうまいです〜。

チャーリーを演じたジョエル・エドガートンは、この映画で初めて注目しました。
ジョエル・エドガートンファンの人にはごめんなさい。
優柔不断な主人公の役にピッタリです。いい意味で、どこにでもいそうな雰囲気が
この映画をより実話に基づいたものと認識させます。
くすっと笑えて、感動できて、少し考えさせられて、いい映画です。