ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

映画館へ行かず、何しよう

お題「#おうち時間

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紫陽花とグリーンのスワッグ

 

3月25日に第七藝術劇場で「プリズン・サークル」を観て以来、映画館に足を運んでいません。
家で映画を見ることも、ほぼありませんでした。

私は映画が好きというより、映画館に行って映画を見るのが好きなんだなぁと再認識


この2カ月は、ちょうど花を楽しむのに良い季節でした。
ミモザ、チューリップ、桜、薔薇、芍薬、紫陽花〜と、季節の移ろいとともに出逢う素敵な花たち。

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いつも行ってた梅田の花屋さんがコロナの影響で臨時休業してて
たまたま見つけた「生花青果」というお店ですが。。。
めっちゃ安いやん! 一本100円とか、ちょっと衝撃。
大好きなデルフィニウムを山盛り買う!という願望をこの機会に果たしました。

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後々花もちもよくて、本当に良かった。
(翌日から、このお店も臨時休業状態になってしまいましたが)


お花屋さん、実店舗は閉まっているところが多いのでネットで切り花を取り寄せました。

VERT DE GRIS(ヴェール・デ・グリ)さんのスペシャルボックスはボリュームがあります。(現在は売り切れで販売されていない可能性あり)

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こちらの中津店で受ける予定だったレッスンも、残念ながら今はお休み。
その分、家でせっせとお花を活けようと思う。
毎日お花の水を替えて切り戻すことで、より大切にしたい気持ちが湧いてきます。


買ったお花を家でドライにして、スワッグを作る時間も楽しい。

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調子に乗って、憧れのローズファームケイジ(滋賀県守山市)の和ばら花束をネット注文しちゃいました。

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ブラウン・ヌードカラー、このニュアンスを感じる素晴らしい色に夢中です。


歩いて行ける距離にお花屋さんを見つけ、今年初めて芍薬を買いました。

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咲き終わったシワシワ・フワフワな姿も、妙に愛らしくてたまりません。

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手のひらに乗せてずっと見ていたくなる。


毎月通信で、動画レッスンで続けている「かわきばな
5月は初夏らしい「紫陽花とグリーンのスワッグ」でした。

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残った花材で、ミニスワッグも作ってみた。

 

紫陽花、、、、なんでしょうね、この魔物は!
庭園でも、切り花でも、ドライでも、プリザーブドでも
とにかく魅了されてしまう中毒性のある花です

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今年もこの季節がやってきたのかと、しみじみ思います。

 

ところで、インターネット上の「仮設の映画館
http://www.temporary-cinema.jp/

こちらでは気になってた作品やあの「タレンタイム」の配信もあるので、利用してみたいと思ったけれど。
PCの小さな画面ではどうも、、、と二の足を踏んでいます。


そしてここにきて、独立系配給会社が「Help! The 映画配給会社プロジェクト」を立ち上げた。
https://www.cinematoday.jp/news/N0115948

非常事態を乗り越えるための緊急対策として、アップリンク・クラウドを配信サービスとして各配給会社が自社の過去作品をパックにして配信するサービス

【第一弾5月15日15:00~配給会社別見放題配信パック】
クレストインターナショナル:https://www.uplink.co.jp/cloud/features/2409/
ザジフィルムズ:https://www.uplink.co.jp/cloud/features/2410/
セテラ・インターナショナル:https://www.uplink.co.jp/cloud/features/2411/
ミモザフィルムズ:https://www.uplink.co.jp/cloud/features/2412/
ムヴィオラ:https://www.uplink.co.jp/cloud/features/2413/

あーこれは、家のTV(大きなディスプレイ画面)をネットに繋げる必要性がますます出てきたなぁ。


この長い休みの間に見たのは、テレ東の「フルーツ宅急便」という過去ドラマだけ。
荒川良々演じるマサカネくんのキャラが笑えて最高だった。

そういえば「マンガPark」というアプリで「動物のお医者さん」も全部読んだっけ。
「花とゆめ」の名作を全話無料で読めるキャンペーン中だったのだ!
久しぶりの「動物のお医者さん」はとても楽しかった。
(ちなみにドラマ化されたモノも試しに見たけど、これは私にはダメでした)


ここのところ仕事が休みの日が多いのですが、毎日のように散歩がてらバラ園に行っています。
お気に入りの香りを思い切り吸い込むことが目的です。
中之島バラ園、シャトルーズ ドゥ パルムの前でいつまでもスーハーしてる怪しい人物がいたら、たぶん私です。

 

(追記)

街中で見ることができた花や、我が家で育った花などの画像は
こちらにアップしてます
http://ktstyle.hatenablog.com/entry/2020/05/17/163034

(見に行けないけど)4月第1週・第2週から公開(大阪市内)の映画で気になるのは

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菜の花の黄色に元気づけられます。

 

皆うすうす検査不足と感じていた、日本のコロナ対策。
ここにきて、いよいよ深刻さが増してきましたね。

私は先月末から映画館に足を運んでいません。
日頃お世話になっている劇場に協力したい気持ちはあれど、
もし自分が感染者だったら広めてしまうし。

私自身は行けないし行く事もお勧めしません。
作品タイトルを記憶に留めておいて、後から見る方法を考えようと思います。

4月第1週・第2週から大阪市内で公開される映画、その中から気になる作品をピックアップします

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「レ・ミゼラブル」〜声を上げよう!〜

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公式サイト:http://lesmiserables-movie.com/

2019年製作/104分/フランス
原題:Les miserables

※ネタバレを含みます

【物 語】
パリ郊外に位置するモンフェルメイユ。
ヴィクトル・ユゴーの小説「レ・ミゼラブル」の舞台でもあるこの街は、いまや移民や低所得者が多く住む危険な犯罪地域と化していた。
犯罪防止班に新しく加わることになった警官のステファンは、仲間と共にパトロールをするうちに、複数のグループ同士が緊張関係にあることを察知する。

本作で描かれているすべてが実際に起きたことに基づいています。
(中略)
これが私の生活であり、ここで撮影することが大好きなんです。 ―― ラジ・リ

(以上、公式サイトより転記させていただきました)

 

監督のメッセージ通り、 2019年製作の「レ・ミゼラブル」は
フランス・モンフェルメイユのシビアな現実を描いている。

その映像は時にドキュメンタリーのようで、
時にはCSで見るフランス刑事モノのよう。

そのバランスが絶妙で、エンターテイメント作品としても成立していて
とても見やすい作品だと思う。

ただし、厳しい現実を直視する勇気は必要かも。
フランスのTVドラマを見て「現実はここまで厳しくないだろう」と
楽観的に想像していた私。
見通しが甘かったんだなと思い知らされる。


登場人物の一人一人が生きてる感じ。
ドラマとしてはここがとっても肝心なところだと思うので、
この映画は成功しているのだろうなぁ。

傲慢な白人警官にも大切な家族があり、
行きすぎた行動に出た黒人警官にも大きな後悔がある。

 

個人的には、子供達のおかれた劣悪な環境が一番の気がかり。

誰かが悪いとは言い切れない、
あえていえば社会や政治に問題があるのだろう。

そんな社会や政治に対する鬱屈した感情を溜めてはいけない、
今こそ声を上げよう! と改めて思う。


ラジ・リ監督は「モンフェルメイユの現状を三部作で描きたい」と
インタビューで語っている。

次回作にも期待したい、そう思わせてくれる映画だった。


シネ・リーブル梅田にて鑑賞

3月第3週・第4週から公開(大阪市内)の映画で気になるのは

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「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」
母と子の愛憎、同性愛の葛藤と孤独などドラン監督らしいテーマで、二人の人生がパラレルに描かれる
前作「たかが世界の終わり」は置いてきぼりな感じでピンとこなかったけど、今作は普通に良かった
何よりジェイコブくんが、素晴らしい
素敵な大人に成長してほしいと、おばちゃんは願います


3月第3週・第4週から大阪市内で公開される映画、その中から気になる作品をピックアップします

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3月第1週・第2週から公開(大阪市内)の映画で気になるのは

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「ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ」

ビー・ガンの映画を見ると、一種独特の不思議な感覚に陥る。
現実と夢の境目が曖昧になり、旅に出たような気持ちにも。
個人的には前作「凱里ブルース」ほどの衝撃はなかったけど。
3D版を体験したらまた少し違った印象をもったかもしれない。
関西では2Dでの上映のみだったのが残念。


3月第1週・第2週から大阪市内で公開される映画、その中から気になる作品をピックアップします

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2月第3週・第4週から公開(大阪市内)の映画で気になるのは

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水耕栽培のムスカリとミニチューリップ、花が咲くまであと2〜3週間かかりそう
待ち遠しいです

大変遅くなりましたが
2月第3週・第4週から大阪市内で公開される映画、その中から気になる作品をピックアップします

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2月第1週・第2週から公開(大阪市内)の映画で気になるのは

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「アニエスによるヴァルダ」は、アニエスが残してくれた遺産のような映画

ひらめきと創造、そして何より「共有」というのが素敵。
映画はもちろん、映像やアートが好きな人なら、めちゃくちゃ興味深い内容だと思う。

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それにしても、本当にチャーミングな人だなぁ。

 

アニエス・ヴァルダをもっと知るための3本の映画
公式サイト:http://www.zaziefilms.com/agnesvarda/


2月第1週・第2週から大阪市内で公開される映画、その中から気になる作品をピックアップします。

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「ジョジョ・ラビット」〜心震える音楽の力〜

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公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/jojorabbit/

監督・極本:タイカ・ワイティティ
製作:カーシュー・ニール、タイカ・ワイティティ、チェルシー・ウィンスタンリー
製作総指揮:ケビン・バン・トンプソン
原作:クリスティン・ルーネンズ

2019年製作/109分/アメリカ

原題:Jojo Rabbit

※ネタバレを含みます

【物 語】
第二次世界大戦下のドイツ。
空想上の友人アドルフ・ヒトラーに励まされ、立派な兵士になるべく奮闘中の10歳の少年ジョジョ。
しかし、心優しいジョジョは、訓練でウサギを殺すことができず、教官から〈ジョジョ・ラビット〉という不名誉なあだ名をつけられる。


この映画に恋をした!


ブラックな内容だけど、とんがってるわけじゃない。
ドライなタッチでコミカルに描かれている作品、なのに、なのに。。。

ラスト、ボウイの曲が降ってきた瞬間からブワーッ!と何かが降りてきた。
感情の高まりとあふれ出る涙に、我ながら驚き。
こういう体験をしたら、映画を見る事がやめられなくなる。

そうだ、平和になったら踊りたかったんだよね。

浜田桂子さんの絵本「へいわってどんなこと?」で
へいわって「大好きな歌を大きな声で歌えること」みたいな事が描いてあったけど。
好きな芸術や音楽を楽しめることは、とても大切なんだと改めて思う。


ユダヤ系でもある監督が、自らヒトラーを演じている。
こんな映画、大日本帝国陸軍をネタに日本でも作って欲しい!

例えば「陸に上がった軍艦」(新藤兼人原作・脚本/山本保博監督 2007年)
これを見ると、戦争の愚かさやアホらしさがリアルに伝わってくる。
とても良い映画だけど、あくまでも真面目な記録的作品という感じなので。。。

私が期待するのは、もっと笑えて楽しめて感動できる「物語」のある映画。
ナチスやヒトラーをネタにしたコメディは結構つくられているのに、
日本でそれが出来ないというのは、過去の清算がきちっと出来てない証拠かも。

例え作られたとしても、今の日本では上映許可出ないかもしれないなぁ?
なんて思ってから、そう考えてしまう今の状況ってやっぱり危ないと改めて思う。


ジョジョとヨーキーのコンビが可愛くて、可愛くて♪
スカーレット・ヨハンソンとサム・ロックウェル、
この二人もとてもチャーミング

毒気あり、温かさもあり、愛を感じる素敵な映画。
音楽が、作品をより盛り上げる。

TOHOシネマズ梅田 にて上映

 


こちらの映画も必見。

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Netflixでは「生きのびるために」のタイトルで配信されている
「ブレッドウィナー」

平和活動家のデボラ・エリスがパキスタンのアフガニスタン難民キャンプを訪れ、女性や少女に取材を重ね聞き取った話をもとに書き上げた児童文学が原作。

タリバン政権下のアフガニスタン、過酷な現実を生き抜く少女パヴァーナが主人公

劇中でパヴァーナが語る物語のシークエンスは、切り絵アニメーションがとても素敵で、芸術性が高い。

「ブレンダンとケルズの秘密」なども生み出したアイルランドのアニメスタジオ「カートゥーン・サルーン」の作品と聞いて、うなずけた。

パヴァーナが語るこの劇中劇こそ、作品の希望とも言える。

 

素晴らしい映画、だけど立派で正しい映画だからって、深く入り込めるとは限らない。
私にとってジョジョ・ラビットとこの作品との違いは、理屈ではなく、そこにある。

 

テアトル梅田にて鑑賞

1月第4週・第5週から公開(大阪市内)の映画で気になるのは

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「イントゥ・ザ・スカイ」
実に頼もしい主人公の女性は、架空の人物らしい
(エディ演じる気象学者は実在)
なるほど、それもあってリアリティがないのかー
けど、フェリシティ・ジョーンズのアクション、役への創り込みは素晴らしいし、大きな空に包み込まれる感覚は好き
Amazonプライムでも見られるけど、映画館向きの作品ですね

1月第4週・第5週から大阪市内で公開される映画、その中から気になる作品をピックアップします。

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さよならテレビ 〜嘘つくドキュメンタリー〜

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安倍政権下の今、「権力の客観的な監視役」という役割を、ほとんどのマスコミは放棄している。

現政権をヨイショする新聞もだけど、テレビだけで情報を受け取っている人は、今の時代の怖ろしさに気が付いていないのかもしれない。
とうか、無意識に見たくないものを見ないようにしているのかも。

そんな中、少しだけ期待して見に言った本作


「作為的なノンフィクション」と自ら暴露するフィクションとでも言えばいいんでしょうか?!


見る側の期待に応え出てきましたよ! ジャーナリストとしてまともな志を持ってる記者が。

その澤村記者とは対照的に、報道の使命とか頭にあるのか?と疑いたくなるようなミーハーな派遣社員の渡邊記者。
実際仕事できない人だと思うけど、面白くする為に生贄にされた感がある。

もう一人の主役、福島アナに関してはさして興味がわかない(笑)

このように、スポットを当てられた人物のうち一人は露出の多いアナウンサーで他の二人が契約社員だったのは、いじっても大丈夫な人物を選んでる感じがした。

保身に走りがちな社員からは本音が出てこないから、面白くない事は想像できるけれど。


結局、一番印象に残っているのは澤村記者の「テレビの闇はもっと深いんじゃないですか?」という問い。

それに対し、監督(東海テレビのディレクター)とNHKエデュケーショナルのディレクターは「そんなものは無い」と、ネット上の記事で意気投合している。

本当にそう思ってるのだとしたら井の中の蛙だし、触れたくないのだとしたら、そういう生ぬるい立ち位置が見えて、やはり白けてしまう。

いろいろ考えさせらえるという点では面白いのかもしれないけど、ディレクターの見た目のチャラさも加味され(笑)、最後のネタバラシの方法も含めて、なんだかイジワルな感じがする作品だった。


ますますテレビの報道とは「さよなら」したい、そんな気持ちになることは間違いない。
テレビ、役にたつのは災害時くらいでしょ。

報道以外は、特にEテレとか結構好きな番組あるんだけどなー。


第七藝術劇場にて鑑賞