ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

8月第2週・第3週から公開(大阪市内)の映画で気になるのは

トレーラーを見ただけでワクワクが止まらない!

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大好きなミッシェル・オスロ監督でベル・エポック期のパリが舞台って、めちゃくちゃ期待してしまう。
「ディリリとパリの時間旅行」は8/24(土) 〜 からの上映で、もうちょっと先です、待ち遠しい!

 

さて、今週末からと来週末から大阪市内で上映される映画の中から気になる作品をピックアップしました。

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7月第4週・8月第1週から公開(大阪市内)の映画で気になるのは

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新海誠、監督・脚本・原作の「天気の子」

「君の名は。」のようなエンターテインメント性はなかったけれど、背景のヴィジュアルには圧倒されるような美しさが
「千と千尋の神隠し」の千がハクと手をつないで空を舞うシーン、そんな高揚感はなかったなぁ
主人公の少年に全く感情移入できなかったのも、少々辛かった
個人的には少女メインがやっぱり好きだ


さて、今日を含めた今週末からと、来週末から大阪市内で上映される映画の中から気になる作品をピックアップしました。

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「ゴールデン・リバー」〜狂気と癒し〜

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公式サイト:https://gaga.ne.jp/goldenriver/


監督:ジャック・オーディアール
脚本:ジャック・オーディアール、トマ・ビデガン
原作:パトリック・デウィット
122分/2018年/フランス、スペイン、ルーマニア、ベルギー、アメリカ
原題:THE SISTERS BROTHERS

※ネタバレを含みます

【ストーリー】

カリフォルニアがゴールドラッシュで沸く1851年のアメリカ
オレゴンで通称「提督」に雇われた殺し屋、イーライ(ジョン・C・ライリー)とチャーリー(ホアキン・フェニックス)のシスターズ兄弟は、ウォーム(リズ・アーメッド)を追ってサンフランシスコへと南下していた。


悲劇なんだけど喜劇、狂気と癒しのバランスが絶妙!

 

原題は「シスターズ兄弟」だけど、兄弟に加え同志として結ばれた二人の男が登場します

兄弟のうち一人、ホアキン・フェニックスは「ビューティフル・デイ」(2017)同様に、幼少期のトラウマと狂気を抱えた役柄

そんなチャーリーを何かと助けるのが、ジョン・C・ライリー演じるイーライ
このイーライ、とにかく純情で可愛くて、仕草もユーモラス
しかも強いのだから、大好きになってしまう

彼が無意識にある物を食べてしまうシーンでは、笑いが起こっていました
翌朝それが大変な結果をもたらすのですが、それさえもどこか可笑しい

ジョン・C・ライリーが伝説のコメディアン役だった「僕たちのラストステージ」(2019)は、正直あまりピンとこなかったのです
が、今回の緊張感の中での笑いには、かなりグッときました
イーライが歯を磨くだけで、ニマニマしてしまいます

さて、この二人が旅立つ際には、不協和音の音楽が見るものの不安を煽ります
ここら辺、胸がザワザワする感じは従来の「西部劇」っぽい

暴力で人々を支配する、そんな荒くれ者が登場する西部劇はちょっと苦手です
ただ、この映画の主要人物4人のうち3人は心優しき男達

自ら発明した溶液で砂金を取り新世界を築こうとするウォームと、最初は彼を追っていたもののやがて彼と志を同じくするモリス(ジェイク・ギレンホール)
この知的な二人が兄弟に変化をもたらすのですが。。。。

ここから物語は、チャーリーによって急展開します

父との残酷な関係性と、何者にも代えがたい母の存在
人の悪魔的な部分と良心、その両面がエンターテイメントとして描かれ、意外なラストにも救われます


ジョン・C・ライリーが、自ら演じるという条件を付けて映画化の権利を買った原作はこちら

シスターズ・ブラザーズ (創元推理文庫)

シスターズ・ブラザーズ (創元推理文庫)

 

 

大阪ステーションシティシネマ にて鑑賞

 

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7月第2週・第3週から公開(大阪市内)の映画で気になるのは

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肉体的にも精神的にも、見ていて痛い映画だった。
バレリーナの主人公が繊細で、悩みを一人抱え込んでしまう様に胸が痛くなる。
残酷で意地悪な女の子達も登場するけど、あくまでも淡々とした作品のタッチは変わらない。
それにしても、弟の可愛さは反則だわ!

 

さて、今日を含めた今週末からと、来週末から大阪市内で上映される映画の中から気になる作品をピックアップしました。

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「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」〜開かれた図書館とは〜

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公式サイト:http://moviola.jp/nypl/


監督・製作・編集:フレデリック・ワイズマン
製作総指揮:カレン・コニーチェク
撮影:ジョン・デイビー
205分/2017年/アメリカ
原題:Ex Libris: The New York Public Library

※ネタバレを含みます

【ストーリー】
荘厳なボザール様式建築によって観光名所としても名高い本館と、研究目的のために公開されている4つの研究図書館、そして地域に密着した88の分館を合わせた92の図書館のネットワークである「ニューヨーク公共図書館」のドキュメンタリー

 

頭がクリアな時に見るべき映画

205分は特別長いわけじゃないけど、ドーキンス博士のトークイベントに始まり幹部会議での言葉の応酬など、情報量が多くて結構頭が疲れる

けど、とても面白い
NYの人たちの置かれている環境や暮らしを、垣間見れた気がした
ドキュメンタリー好き、ワイズマンの作品好きなら、間違いなく見応えある作品だと思う

 

世の中には面倒な事は多いけれど、その面倒な事の一つ一つに対処していくことが必要だし、スタッフやボランティアの人達のアクレッシヴさには頭が下がる


結局人なんですよね、重要なのは
どう運用していくのかも考えずに箱物を作り続けていたバブル期の日本とは対極的
これだけ地域と深く関わっていく図書館なのか!と圧倒された
教育機関の役割も担っていて、教養のセイフティーネットのような存在と言えるかも

トランプ就任後、漠然と抱いていたアメリカに対する失望感が少し薄れたというか、民主主義の可能性をちょっと感じられた気がする

『コレラの時代の愛』の読書会、いいな〜。参加したい
夜に見に行ったのと疲れていたので、パティ・スミスが登場したあたりで少し意識が遠のいてしまったが残念

日本の図書館もこういう積極的に地域と関わっていくタイプの場所なら、もっと頻繁に訪れるかもしれないなぁと、超羨ましい
けど、これって図書館に限らず、公共施設が情報を自ら作って発信するにはどうしたら良いのかという問題かも
日本では、職員だけでなく市民側の意識も変える必要があるんじゃないかと思ったりする

ちなみに、今日図書館で借りた本はこちら

THE LAST GIRLーイスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―

THE LAST GIRLーイスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―

 

何やかんや、日頃から図書館にはお世話になってます

 

テアトル梅田にて鑑賞

6月第2週/第3週から公開(大阪市内)の映画で気になるのは

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ディズニー実写版は個人的にハズレが多いけど、これは当たり!
ウィル・スミス、想像以上にジーニー役がハマってて
「ワイルド・ワイルド・ウエスト」以来、ピタッときた。
ナオミ・スコットの美しさと歌にも酔いしれました。
何も考えないから、何も残らないけど(笑)
128分は完全に現実逃避できたし、すごく楽しかった。

さて、明日から&来週末からの映画で気になる作品は何でしょうか

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5月第5週/6月第1週から公開(大阪市内)の映画で気になるのは

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涼しげなクレマチスの色に夏らしさを感じます。

6月1日から、大手シネコンの一部で映画鑑賞料金が値上げされますね。
人件費などの運営コスト上、仕方がないのかなぁ。
ますます単館系の映画館を応援しなきゃ!とも思います。

さて、今日を含めた今週末&来週末から大阪市内で上映予定の映画、その中で気になる作品は、

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5月第1週/第2週から公開(大阪市内)の映画で気になるのは

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新梅田シティ「希望の壁」が春らしい景色になってきました

タニウツギも綺麗に咲いています

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ゴールデンウィーク真っ最中のこの時期、見たい映画もいっぱい
5月第1週&第2週から大阪市内で上映予定の映画、気になる作品だけピックアップします

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