ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

3月第4週/第5週から公開(大阪市内)の映画で気になるのは

街中の花壇を見ても、春がもうそこまで! 来てますね

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アレルギーで鼻が詰まってても、沈丁花の良い香りはわかります。

嬉しいけれど、この先の暑い「夏」を想像して暗い気持ちになってる私は超ネガティヴだなー、やっぱり。

 

さて、大阪市内で今週末から&来週末から上映予定の作品をピックアップします。
(気になる映画だけ)

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3月第2週/第3週から公開(大阪市内)の映画で気になるのは

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先日見に行った「天国でまた会おう」
素晴らしく私好みの映画でした。近々レビューをあげようと思ってます、、、たぶん


さて、大阪市内で今週末上映される作品と、来週末から上映予定の作品をピックアップします。
(気になる映画だけ)

 

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2月第4週/3月第1週から公開(大阪市内)の映画で気になるのは

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最近愛用している小さめサイズのマイボトル

かばんの中で安定するこの大きさ、なめらかな口当たり、なかなかありそうで無かった気がします。

 

今週末&3月第1週から大阪市内で上映予定の映画、気になる作品はなんだったかな

 

※「ねことじいちゃん」(2/22〜)を追記しました

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2月第2週/第3週から公開(大阪市内)の映画で気になるのは

今年も、ついに文旦の季節がやってきました!

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食べるのはもちろん、皮をお風呂に入れて香りを楽しめるのが良いのです♪


今週末&来週末から大阪市内で上映予定の映画、気になる作品はどんなんかな〜?!

 

追記:「ノーザン・ソウル」の上映館が間違ってました!

正しくは「シネマート心斎橋」です。申し訳ありません

 

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1月第4週/2月第1週から公開(大阪市内)の映画で気になるのは

道端に咲いてた一輪の花

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毎朝、ここを通るのが楽しみになりました

 

さて、今日を含めた今週末から&来週末から上映の映画の中から、気になる作品をチェックします。

※「ひかりの歌」「ゴッズ・オウン・カントリー」「台北暮色」「愛と銃弾」を追記しました!

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「刑事リバー」(River) 英国発スウェーデン行き

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企画・脚本:アビ・モーガン
演出:リチャード・ラクストン、ティム・ファイウェル、ジェシカ・ホッブス
(2015年制作 英国)
原題:River


昨年録画した「刑事リバー 死者と共に生きる」を、やっと見ました

2015年に英BBC Oneで放送された後Netflixで配信され、2018年秋にAXNミステリーで放映された、全6話です

主演は、ステラン・スカルスガルド(Stellan Skarsgård)
彼は死者と会話するリバー警部補の役

ユーモラスかつ、ゆるい感じでドラマは始まりますが、しばらくすると「あー!」と軽く驚かされます

スウェーデン出身の主人公で、なんといっても死者と会話するわけですから、根底にはどんよりとした空気が流れるわけです
でもこの暗さ、個人的にはすごく好きです

 

そんな中、相棒スティービーのキャラが明るくかつ、物語に影を落とすというアンビバレントな状況ですが、それについてここでは説明しないことにします

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スティービー役のニコラ・ウォーカーは、良い女優さんですよね
彼女が主役の「埋もれる殺意」(Unforgotten)のシリーズはメチャクチャ面白かった(早く第3シリーズ以降見たい!)

そういえば「埋もれる殺意」も相棒はインド系だし、ここでのもう一人の相棒アイラ(アディール・アクタル)もパレスチナ系、そしてリバー自身がスウェーデンからの移民です
地方とは違って、ロンドンはそういう状況が当たり前の都市なんですね

 

上司クリッシーには、「ファントム・スレッド」が記憶に新しいレスリー・マンヴィル

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この人見るといつも、フラン人女優カトリーヌ・フロと間違いそうになります

 

そして、リバーが読んでる本に登場する毒殺魔役にエディ・マーサンが登場し、不気味に彼につきまといます

 

こんな豪華キャスティングで見応えもあるドラマでしたが、犯人のもってきかたが少々強引というか、ちょっと無理矢理な感じがあったかなー。

それでも、他の刑事モノとは異なる個性をもったドラマだと思います
主役がステラン・スカルスガルドというのがいいですねー
どこか孤独を謳歌しているように見えるイギリス人の主人公ではなく、望んでないのに孤独というのが切実で哀しい
それだけに、ラストは目頭が熱くなってしまいました


そういえば「スウェーデン警察クルト・ヴァランダー」は、ロルフ・ラスゴードが主役を演じてたから面白かった
ぶよぶよの体でベッドシーンというのも、妙にリアルで(笑)

ところが、ケネス・ブラナー主演のBBC版「刑事ヴァランダー」は、空気感が違っててなんだか面白くない
妙にスカしてるヴァランダーなんて要らない!とか思ってしまうのも、私がブラナー嫌いだからかな?!

AXNミステリーさん、以前は「スウェーデン警察クルト・ヴァランダー」の放送してたのに、今は「刑事ヴァランダー」しか扱ってないのが非常に残念!
スウェーデン版の復活を望みます

「バハールの涙」 目を逸らしてはいけない

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公式サイト:http://bahar-movie.com/

監督:エバ・ユッソン
製作:ディダール・ドメリ
脚本:エバ・ユッソン、ジャック・アコティ
撮影:マティアス・トゥルールストルップ
(2018年/フランス・ベルギー・ジョージア・スイス合作/111分)
原題:Les filles du soleil

※ネタバレを含みます

【ストーリー】
夫と息子と幸せに暮らしていた弁護士のバハール(ゴルシフテ・ファラハニ) は、ある日ISの襲撃を受ける
男たちは皆殺し、女性たちは性的奴隷として売買され、少年たちはIS戦闘員として育成される
数か月後、バハールは人質にとられた息子を取り戻すため、女性武装部隊“太陽の女たち”を結成、最前線でISと戦う日々を送っていた
戦地で取材を続ける片眼の戦場記者マチルド(エマニュエル・ベルコ)は、そんな女性達の取材を続ける


強く美しい女性の姿を見るのが好きな人は必見!
そうでなくても、多くの人に見て欲しい映画

絶望的な状況に打ちのめされた女性達が、再び立ち上がり戦う姿が描かれます
その過酷さに押しつぶされそうな気持ちになりますが、鑑賞後は思いの外、前向きな気持ちになれる作品です


2018年のノーベル平和賞はコンゴで性暴力被害者の治療に当たるデニ・ムクウェゲ医師と、ISによる虐殺と性奴隷から逃れたナディア・ムラドさんの受賞でした
共に、世界における紛争下の性暴力や女性の人権の尊重について訴えている二人です

私が戦時下における女性への性暴力を初めて意識したのは、1900年代初頭のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争でした
初めて国際法廷で裁かれ明らかになったのは、「民族浄化」の名の下、セルビア人兵士に行われた集団レイプです。
その時は、もちろん衝撃を受けたのですが。。。

やはり現在進行形で起こっている問題は、もっともっと注目されるべきでしょう
そう言いつつも、どこか他人事として捉えている自分がいる、というのが正直なところですが。
だからこそ、女性達の凜とした美しさに見ほれてしまうとも言えるのかも

「人は希望や夢を見たいもの。悲惨な現実からは目を逸らそうとする」
劇中でそんな言葉をジャーナリストが語りますが、自分の日常とかけ離れた恐ろしい世界とは距離を置きたい、そんな潜在意識が働いているのかもしれません

しかし、、、、
それでもいいと思うのです
要は思考することをやめてしまわないことが重要
アンナ・ハーレントの言葉にも「私が望むのは、考えることで人間が強くなることです」と

ゴルシフテ・ファラハニ目当て(やっぱり綺麗!)でも、なんでも良いと思うのです
この問題について考え始める人が、少しずつ増えていくきっかけとしても重要な映画だと思います
にしても邦題、センスのかけらもない(笑)


ちなみに、ノーベル平和賞受賞者ナディア・ムラドさんのドキュメンタリー映画は、3月にテアトル梅田で上映されるようです


テアトル梅田にて鑑賞

1月第2週/第3週から公開(大阪市内)の映画で気になるのは

先日見た「私は、マリア・カラス」

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ドキュメンタリーだけど、カラスの半生を描いたドラマを見たような感覚
インタビュー映像、舞台映像、プライベート映像などの数々、手紙の朗読、それらを通して彼女のドラマチックな人生が浮かび上がってくる
なんといっても、圧倒的な歌唱シーン! 心震えました

さて、今日を含めた今週末から&来週末から上映の映画の中から、気になる作品をチェックします。


※ 1/19(土)〜「バハールの涙」が抜けてたので追記しました

 

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QUEEN やっぱり好きな曲 Vol.4(その他)

今聴いても、一番好きなアルバムはコレ!

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バラエティに富んでて、かつクイーンらしさもしっかり感じられる
コンパクトな曲が多くて、アルバム通して飽きさせない流れ
こんなに全ての曲が好きなアルバムって、そうそう無いと思うのです
そして何より、カッコいい


さて、「QUEENの曲を振り返る」は今回で最後

アルバム「The Miracle」からはクレジットがQueenとなっているので、誰が作ってるのかはっきりとわかりません
間違ってたらすみません


【共作など】
カッコ内は、収録アルバム名


Stone Cold Crazy(Sheer Heart Attack/シアー・ハート・アタック)

初期にしてはめずらしく、4人連名の曲
この疾走感、むちゃくちゃカッコいい!と今でも思います
フレディのヴォーカルも冴え渡る


Cool Cat(HOT SPACE/ホット・スペース)

ジョンとフレディの共作
猫曲でもDELILAH(INNUENDO)は個人的にダメですが、こちらはフレディのファルセットが素敵
このアルバムで、数少ない好きな曲(笑)のひとつです


Is This the World We Created?(THE WORKS)

何故かブライアンの曲だと思いこんでたんですが、クレジットにはブライ&フレディの名前がありますね
美しいメロディ、ライヴエイドでの演奏にジンときます


Bijou(INNUENDO/イニュエンド)

ブライアン&フレディ
ブライアンの泣きのギターからの、フレディの真っ直ぐな歌声と“My bijou”のつぶやき
ハーッ、美しいわ


今まで散々書き散らかしておいてなんですが、
私は決して熱心なQueenファンではないし、好きと言えるアルバムは半分もありません

フレディの歌い方が変わったように感じられてから、特に「HOT SPACE」以降ほぼ聴かなくなりました
が、今回すべてのアルバムを聴き込んで良かった!

特にアルバム「INNUENDO」は、再び伸びやかなフレディの歌声と出会えた気がします

あー、でもやっぱり「Sheer Heart Attack」が最高だけど(←くどい)

その中から、Stone Cold Crazy をどうぞっ


Queen - Stone Cold Crazy (Live at the Rainbow)

https://youtu.be/T8Rfb1Jtmic

 

シアー・ハート・アタック

シアー・ハート・アタック

 

 

最近はもっぱら、これを聴いて眠りについています

バルセロナ(オーケストラ・ヴァージョン)

 

 

  

 

2018年、印象に残った映画のこと

2018年映画館で観た128作品を振り返り、特に印象に残った何本かについてメモっときます

良い映画ばかりで、めちゃくちゃ絞るのが難しいのですが、
さっそく行ってみよう!


「ぼくの名前はズッキーニ」

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とにかく大好き
キャラクターや色彩も含め、その世界が愛おしくて!
ストーリーもだけどエンディング曲も良くて、最後の最後まで泣かせるぜっ 

 
「犬ヶ島」
こちらも、ストップモーションアニメ
字幕版だと情報が追いきれなくて結構忙しい
ゆえに、複数回観に行くことになる
が、ハマると何回でも観たくなるウェス・アンダーソンの世界、圧巻!


「ラッキー」

静かに、ジワジワくるのがいいのよー
とぼけたタッチだけど、生きる事・死ぬ事にちゃんと向き合いたいと思わせる一本


「ウインド・リバー」

アメリカの人種差別を根底に感じさせる息苦しい題材だけど、とにかく脚本が素晴らしくて見応えがあり、感情が揺さぶられる
ジェレミー・レナー、エリザベス・オルセンともに惚れる演技!


「スリー・ビルボード」

最初きっと忘れられない映画になる!と確信したけど、やっぱり今も強烈な印象を引きずってる


「希望のかなた」

「ル・アーヴルの靴みがき」もそうだったけど難民シリーズ(なのか?)は、一段と優しい視線から人を描いてる気がする
シニカルだけどユーモラス、絶妙のさじ加減!


「凱里ブルース」

生々しい感覚が残る夢をみたような、言葉で表現しにくい感覚的な作品
こういう体験は、映画館でしかできないと思う


「恐怖の報酬 オリジナル完全版」

狂気! すごく面白いけど、ものすごく疲れる(笑)
執念の映画なんだけど、実はあっけないという皮肉


「運命は踊る」

見るものを覚醒させるような効果的な構図、緊張感の中にもユルさがはさまれる演出、色んな面で深い映画
戦争という過ちを何度も繰り返す、愚かな人間の運命は踊る
忘れられない映画になった!


「馬を放つ」

いい意味でリアリティがなくて、ファンタジー
物語云々ではなく、伝説を背景にしたビジュアルも含め、映画館で見ないと良さが伝わりにくい作品だと思う


他にも、

映画愛が止まらない!
「ブリグズビー・ベア」

苦しいけど、心がわしづかみされた映画
「A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー」
「ビューティフル・デイ」

味わいあるヨーロッパ映画の中から
「花咲くころ」
「心と体と」
「大人のためのグリム童話」
「判決、ふたつの希望」
「顔たち、ところどころ」

英国が舞台の映画から厳選して
「パディントン2」
「輝ける人生」

日本映画からはこの3本
「blank13」
「万引き家族」
「きみの鳥はうたえる」

カタルシス得られる、エンターテイメント
「15時17分、パリ行き」
「アイ、トーニャ」
「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」
「ボルグ/マッケンロー」
「ボヘミアン・ラプソディ」

社会派娯楽映画、手に汗握った
「ペンタゴン・ペーパーズ」
「ウィンストン・チャーチル」

ドキュメンタリーは良い作品ばかり!
「デイヴィッドとギリアン」
「私はあなたのニグロではない」
「ゲッベルスと私」
「ぼけますから、よろしくお願いします」
「 子どもが教えてくれたこと」
「サムライと愚か者 オリンパス事件の全貌」
「いろとりどりの親子」

 

これでも結構削ったんですけど、多くなってしまいましたね
今見返してみると、「君の名前で僕を呼んで」「レディ・バード」「シェイプ・オブ・ウォーター」などの超話題作も埋もれてしまってます

ブログを始めて約12年、昨年は最も良い映画に恵まれた年のひとつに数えられるかもしれません

今年も、こんな風に良い映画と出会えますように!