ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

今なら間に合う、8月 印象に残った映画はこれ!

とりあえず、今大阪市内で上映中で、個人的におすすめの映画を紹介します
(一部、もうすぐ上映終了の作品もあります)
少しだけネタバレしてますので、ご注意ください


「奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ」(Les Heritiers)105分
テアトル梅田にて上映中(終映日未定)

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公式サイト:http://kisekinokyoshitsu.jp/
※音声が出ますのでご注意ください

パリ・貧困層の子供達が通う高校、落ちこぼれの生徒達が担任教師の提案により、ある課題に挑む
その様子が実にナチュラルに描かれています
実話がベースとなり、当事者だった生徒がシナリオ製作(主演もしている)にかかわったというのが、その大きな要因だと思います
「アウシュヴィッツにおける子供」というテーマを通して、今を生きる若者(学生)達の心と、見ている私達の心に大きな何かを投じてくれます
ホロコーストの生存者である、語り部の方の勇気を称賛したい
主演のアリアンヌ・アスカリッドのさりげなさもイイ!
小さい作品だけど、とても良い映画です


「ニュースの真相」(Truth)125分
大阪ステーションシティシネマにて上映中(9月9日まで!)

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公式サイト:http://truth-movie.jp/
※音声が出ますのでご注意ください

大統領選前のジョージ・ブッシュのスキャンダルを報じ、その事によって追いつめられるジャーナリストの姿を描く社会派映画
ケイト・ブランシェット目当てででしたが、引き込まれました
こちらも実話ベースですが、見ていてハラハラ・ドキドキ
ケイト演じるメアリー目線で見ているので、ちょっと辛いのです
「真実」を追い求め、それを公開する事の難しさを感じます
ジャーナリストには巨大権力と闘ってほしい!と応援したい気持ちが盛り上がりますが、カタルシスは得られません
それにしても、再選でブッシュが落ちてたら今の世界は少し違ってたかも?!と考えてしまいます


「ハートビート」(High Strung)97分
シネ・リーブル梅田にて上映中(終映日未定)

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公式サイト:http://heartbeat-movie.jp/
※音声が出ますのでご注意ください

ダンス&音楽好きの方にはお勧めできる映画
青春サクセスストーリー&エンタテインメントという感じ
結構ベタな展開で(笑)、物語的にはちょっと物足りないかも
が、ダンスと音楽のクオリティが高いので、めっちゃ楽しめました
クラシックバレエ、ヒップホップ、アイリッシュ、コンテンポラリーダンスと多彩なダンス、そしてヴァイオリン&ヒップホップダンスのコラボも楽しい
ラスト、ヴァイオリンとダンスの融合シーンは圧巻!
目にも耳にも美しい刺激を与えてくれる映画です


8月、他にも色々な映画を見ましたが、特に印象に残ったのはこの3本でした

今月はもう少しマメに感想をあげていこいうと思います、ハイ

8月第4週・9月第1週から公開(大阪市内)の映画で気になるのは

大阪市は8月中の猛暑日の日数が観測史上、最多を更新しました
あづい〜!という気力もなくなってきた今日このごろ

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台風の影響で今日から少し涼しくなるかも?と期待していましたが、その後来月中旬まで平年を上回る厳しい暑さがまた続く。。。。
という気象予報を見て、ガックシ( ̄_ ̄|||)  です

さて、8月第4週・9月第1週から公開(大阪市内)の映画で気になるのは

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7月第5週・8月第1週から公開(大阪市内)の映画で気になるのは

みなさ〜ん、歩きスマホはやめましょう!
とはいえ、毎日母の所へ通う私のちょっとした楽しみになっているコレ

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ブルッときたら、道の端などじゃまにならない場所に寄ってポケモンを捕獲してます

駅からの道すがら軒先に咲く季節の花々には、もっと心和まされますが

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それから最近、電車の中で読むのが楽しみだったのがこの本

オリーヴ・キタリッジの生活 (ハヤカワepi文庫)

オリーヴ・キタリッジの生活 (ハヤカワepi文庫)

 

友人と恒例になってる読書会の課題図書なのですが、面白かった〜!
毎日電車に乗るのが待ち遠しかった程ですが、読み終わってしまって残念!

 

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7月第1週・第2週から公開(大阪市内)の映画で気になるのは

一年の半分が、早くも過ぎましたね
明日からまた新たな気持ちで、頑張りたいと思います

先日、大阪府民の森、ぬかた園地のあじさい園に行ってきました

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ハート型の紫陽花の前には、女子が群がってましたよ〜

 

以前こちらを訪れた際は激しい土砂降りに合い、雷も恐いので花も見ずに逃げ帰ったので、今回はそのリベンジです
額田駅からゆっくりと山道を歩き、1時間半〜2時間位かかりました

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見応えありますよ〜 30数品種2万5千株以上とのこと

 

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女子力の高いピンクの紫陽花 なんだか乙女だわ〜

 

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白い紫陽花も清楚ですね

 

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けど、やっぱりブルー系の紫陽花が一番好きだ!

奈良・長谷寺の紫陽花は種類が豊富で見応えあったけど、こちらは道幅もゆとりがあって山の中の自然と一体感があるのが魅力だと思います。
一緒に行った友人は、花の前に駆け寄っては「可愛い!」を連呼してた(笑)

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6月第3週・第4週から公開(大阪市内)の映画で気になるのは

最近あちこちで、コバノランタナを見かけます

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可愛い


今日は梅雨の中休み、晴れていても比較的過ごしやすい一日でした
梅田スカイビル前の花壇は、夏の花が涼しげに咲いていてホッとします

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都会にこそ、花と緑が必要ですね
そういえば、梅北ヤードに森を作る話はどうなったんかな〜?

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「団地」 〜ガハハ希望の人、必見?!〜

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公式サイト:http://danchi-movie.com/
※音声が出ますのでご注意ください

脚本・監督:阪本順治
製作総指揮:木下直哉
プロデューサー:武部由実子、菅野和佳奈
音楽:安川午朗
(2016年 日本 103分)

※ネタバレを含みます

【ストーリー】
大阪近郊にある、古ぼけた団地。
昭和の面影を残すその一角で、山下ヒナ子(藤山直美)は、夫で元漢方薬局店主の清治(岸部一徳)とひっそりと暮らしていた。
 (公式サイトより転記させていただきました)

期待以上に大笑い!
斎藤工が演じる不思議な男、真城(シンジョウ)の「ごぶがりです」から笑いが止まらない〜
劇場がこれほど爆笑に包まれる映画も、なかなか珍しいと思います

阪本監督と藤山さんがタッグを組んだ「顔」(2000年)も面白かったけど、やっぱり「怖い映画」という印象でした。凄みがあるというか。
それに比べると、もっと軽い印象です。
人間の哀しい部分も描きつつ、とにかく笑いの比重が高い
監督、かなりネタ帳に書き溜めたんちゃう?と思いました
結構ベタな笑いですが、「川の底からこんにちは」に通じるような突き抜けたバカバカしさもあります

特に、藤山さんと岸部さんの掛け合いの間は、ベテラン漫才コンビそのものですね(笑)
漢方薬を練り込む作業のシーンでは、二人の動きがシンクロしてて、最高に可笑しい!

斎藤工さんというキャスティングも意外性があって良かった
この方、声がめちゃくちゃ色っぽい人だと思うので、逆に叙情的でないキャラクターを演じたのが面白かったのかもしれません

そして、終着点の意外性にびっくり!
こんな荒唐無稽な話でもなんとなく許せてしまうのは、監督のお茶目な部分が全面に感じられたからでしょうか

先日放送された、NHK「SWITCHインタビュー 達人達」での香川照之さん×藤山直美さんの対談も興味深いものでした
ですが、芝居を通しその名人芸の一部分を感じられるようなこの映画は、もっと面白いと思います
石橋蓮司さんも出てるしね!

シネ・リーブル梅田にて鑑賞

 

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6月第1週・第2週から公開される(大阪市内)気になる映画

暑かった先月に比べ、6月は少し涼しい滑り出しになりました

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家から一番近い緑地、中之島公園のバラもそろそろ終わり

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八重咲きのイザヨイバラ(Rosa roxburghii)

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イングリッシュローズのアルンウイック・キャッスル

 

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同じくバター・カップ

ポリアンサ系のザ・フェアリー

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真ん中の小さなつぼみ、めちゃくちゃ可愛い (*^.^*)

道の両側のつる薔薇は、残念ながら終わってました

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この道を左に曲がると、東洋陶磁美術館があります

 

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特別展「没後100年 宮川香山」が7月31日まで開催中

「一般1,200円」という値段にちょっとくじけました
市民は65歳以上になったら無料なんですけど。。。。
それまでは、生き抜くゾッ!

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「神様メール」〜神様はきっとたくさんいる〜

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公式サイト:http://kamisama.asmik-ace.co.jp/
※音声が出ますのでご注意ください

監督・脚本:ジャコ・ヴァン・ドルマル
脚本:トーマス・グンズィグ
音楽:アン・ピエルレ
撮影:クリストフ・ボーカルヌ
(2015年 ベルギー/フランス/ルクセンブルグ 114分)
原題:LE TOUT NOUVEAU TESTAMENT

※ネタバレを含みます

【ストーリー】
神様(ブノワ・ポールヴールド)はブリュッセルのアパートに家族と一緒に住んでいて、パソコンでいたずらに世界を支配している。
ある日、神様の娘10歳のエア(ピリ・グロワーヌ)は人間に運命を縛られずに生きてほしいと思って、神様のパソコンから人々に余命を知らせるメールを送ったから、さあ大変!
(公式サイトより転記させていただきました)

先日観た「孤独のススメ」に引き続き、またしてもヘンテコな世界に心奪われました ♪
詩的な映像とはうらはらにブラックな笑いが盛り込まれ、キリスト教社会では結構あぶない映画かも、などと思います

「神様」はなんと、小汚いDVオヤジだったー
という一見荒唐無稽な設定ですが、ある意味すんなり納得できます

というのも、唯一絶対的な存在の神を信じること自体、すごい不自由な事なんじゃないかな〜と、私が普段から思ってるからなのですが
だから、あの気分次第で人間達の運命を弄ぶ暴君のような神もありえるなと思うわけです

そんなオヤジはさておき、娘であるエアの美しさと底知れぬパワーに癒されます
日本版のポスターがエアを中心に置いたモノなのは、当然といえばトーゼンですね

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神役のブノワ・ポールヴールドは日本では知名度低いし、オヤジ一人のポスターで観客を呼び込めないというのが本当の所だと思いますが

それにしても、ドルマル監督の映画が大手シネコンで上映されてるのはちょっと不思議です

母役のヨランド・モローは、フワフワした感じが「セラフィーヌの庭」(2008年)の延長みたいです

セラフィーヌの庭 [DVD]

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ただ、この優しい女神にまかせておくと重力さえなくなってしまいますから、采配はエアに任せたいところですが(笑)

マルティーヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)とゴリラが一目で恋に落ちるあたり、ゴリラ好き女子の方達ならまさに「妄想が映像化された!」と感じられるかもしれませんね。
そんな、どーでもいいようなエピソードの積み重ねですが、この可愛さ&清々しさはなんだろうな〜
ダメ神オヤジが人間界で散々な目に合うのも、笑えると同時にちょっとスッキリする

監督の前作「ミスター・ノーバディ」(2009年)は刺激的&その面白さにしばらく引きずられたけど、今回はもっと単純に楽しめる作品だと思います

ミスター・ノーバディ [DVD]

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そうそう、ジャン=クロード・ヴァン・ダムはベルギー出身だったんですね

TOHOシネマズ梅田にて鑑賞

 

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